2011年10月19日水曜日

和の灯り

 
数字が書かれたモダンな和紙


秋の夜長は、薄明かりを愉しんでみませんか?
今宵は、テレビも消して、月明りと小さな行燈ひとつ。
虫の声に耳を澄まし、静かに盃を傾ける。
イヤァーッ!おとなだねぇ(^。^)y-.。o○ 
現実は虫の声ではなく、車の騒音しか聞こえてこないけど、それでも雰囲気だけでも愉しみましょう。

和の灯りと洋の明かりに、どんな違いがあるのかと言われると、特別区別は出来ないのだけれど、和の灯りは、ゆるやかで心が落ち着く光。
ちょっと薄暗くて、ぼんやりとしているけど、どこか懐かしくて安らげる光。
そんなイメージでしょうかね。

もちろん、薄暗い照明では生活に支障をきたすでしょうけど、煌々と明るければいいだけの暮らしも詰まらないじゃないですか。



行燈(あんどん)
たまには、薄明かりを愉しんでみましょうよ。
かっこよく言い換えればスローライフ、単純に言えば省エネ、なんか愉しそうでしょ(^_-)

たとえば、やわらかい光の中で音楽を聴いてみたら?
いつもより、心に沁みわたるかもしれません。

たとえば、ゆるやかな光のなかで会話をしたら?
いつもより、解かりあえるかもしれません。

たとえば、薄明かりのなかで、奥さんの顔を見たら
いつもより、綺麗に見えるかもしれません(゜o゜)!



イサムノグチ「AKARI」

和紙照明というと、イサムノグチの「AKARI」シリーズが有名ですね。
たしかに彫刻的でもあり、芸術品と呼べる照明ですよね。
障子を通して差し込む陽光のように、和紙を通して、やわらかい光を演出する照明は、岐阜提灯(ぎふちょうちん)から始まったプロジェクトだったと聞いています。

古さと新しさが共存するデザインは、イサムノグチが日系人であったからこそ生まれた発想だったのでしょうね。

和紙の照明


日本の伝統工芸である和紙を使った照明は、和室に限らず、洋間にも似合うモダンなデザインがいっぱいあります。
素敵な照明はいっぱい売っているけれど、どれも手作りだから少々お高い。
そこで、私が思い付いたのが、和紙を筒状に丸めただけの簡単行燈。
使わなくなった電気スタンドさえあれば、それにお気に入りの和紙をくるっと丸めて被せるだけでOKなんです。
とってもチープだけど、和紙の選び方ひとつで季節感を演出したり、気分を変えたりすることが出来ちゃいます。




紅葉の漉きこまれた和紙


そうなると、和紙を選ぶのが楽しくなります。
秋だから紅葉漉きこんだ和紙にしようとかな?
墨で書かれたアルファベットの和紙なら、ちょっとモダンで素敵。
なんてね。

和紙だけであれば、そんなに高価なものではありません。
安いものなら600円位から、高くても2,000円位で買えるのですよ。


竹の照明




和紙は広げて収納しておけば、何度でも使えますよ。
どうです?なかなかいい雰囲気でしょ(^O^)

和紙を使った照明ばかりではなく、竹を使った照明もいいもんですよ。
放射線状に洩れる光が幻想的で、気分転換したいときは、この暖かい灯りが一番なんです。
この照明は、東南アジア製の安価なものなんですけど、自分のフィーリングに合っていれば、どこのものでもいいと思うのです。



たんころ

 こちらは先日、足助の町で買った「たんころ」
竹と和紙を使った昔ながらの照明です。
素朴でぼんやりとした灯りが郷愁を呼び覚まし、日常のストレスを和らげてくれるような気がします。
足助町では、毎年8月に「たんころりんの夕涼み」というイベントがあって、古い町並みに「たんころ」がズラリと並ぶそうです。
夏になったら、ぜひ見に行こうと思ってます。




少し暗めな照明は、くつろぎのひと時を演出してくれます。
私達には、疲れた身体と疲れた心をリラックスさせてくれる、癒しの時間が必要です。
いつもと違う照明ひとつで、なんだか和風旅館でくつろいでいる気分になれるかも(^_^;)ですよ。


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