2011年7月29日金曜日

草もの盆栽


BONSAI


盆栽というと、りっぱな枝ぶりの松を思い浮かべてしまうのは私だけでしょうか?
いまや「BONSAI」は世界に通じる単語となっていますが、日本人の私達にとって盆栽は、あまり身近な存在ではありませんよね。
私が思うに、おそらく外国人にとって「BONSAI」は、東洋の神秘「禅」の世界なんでしょうな(-。-)y-゜




私には、盆栽を語る知識はありませんが、盆栽愛好家は何十年もかけて一本の木を、自分の思いどおりの姿に育て、愛でるそうです。
まるで、光源氏が紫の上を育てるようじゃないですか(*_*)

盆栽は素敵な趣味ですけど、気のながーい性格でもないし、盆栽を飾れるような邸宅でに住んでるわけでもない私は、簡単でお手軽な草もの盆栽を育てています。

ところで、草もの盆栽って何?って、思いますよね。
草もの盆栽に決まった定義はありません。
盆栽が10年以上の木である事に対して、草もの盆栽は、その名のとおり草や若木を盆栽風に仕立てるってところだと思います。
長い時間をかけて育てる必要はないから、お手軽な盆栽って感覚でいいのではないでしょうか。

私のは、草もの盆栽と呼んでいいのやら分かりませんが、自分なりに手塩にかけたお気に入りの「草もの盆栽」を自慢しますヽ(^。^)ノ

庭藤

庭藤(ニワフジ) 
苔玉仕立てです。
ちょうど、かわいい花が咲いてます。
苔玉は、鉢がありませんから乾きやすくて、苔をきれいに保つのが結構大変なんですよ。


姫木賊



姫木賊(ヒメトクサ)
葉っぱもなく、ツンツンと伸びてるだけの植物だけど、そのシンプルな姿が潔い感じがしませんか?

木蔦








木蔦(ジャパニーズアイビー)
垂下性のつたが、下に垂れさがり風情を醸し出します。



お多福南天
 



お多福南天(オタフクナンテン)
こちらも苔玉仕立てです。
秋になると、葉が真っ赤に紅葉してかわいいのですよ。

いかがでしょうか?

まあ、私の場合、植木鉢でごまかしている感じですけど(^_^;)
植木鉢が良ければ、見た目が3割増しってとこでしょうかね。

2011年7月27日水曜日

箏(十三絃)


思い起こせば、私は子供の頃から和風の物や和風な事が好きだった気がします。

何がきっかけだったのか、どうして筝なのか、今では思い出せませんが、小学5年生の頃から中学2年生まで、約4年間ほど箏を習っていました。
姉や友人達は、ピアノ教室とかバレエ教室に通っていたのに、箏教室を選ぶなんて、私も変わった子ですよね。
親に勧められたのではなく、自分から行きたいと言い出したのは間違いないのですが・・・。
きっと、お姫様かなんかにあこがれていたんでしょうね(^_^;)



みなさんは、箏の演奏を聴いたことがありますか?
演奏会などに行った事はなくても、なにげには、聞き流していると思います。
 題名は、御存知ないと思いますが、「春の海」とか「六段の調」は、お正月に和食処に行たりすると、よく流れていますよ。
 でも、残念ながら真剣に聴いている人は、あまりいないですよね。
生演奏の箏の音(ね)は、とても力強く凛とした響きで、日本人であれば誰しも心地よく感じるはずです。
と、言い切ったものの、私も今では、ほとんど弾くこともありません。
 

楽譜・琴柱・爪

箏という楽器は、十三本の絃をそれぞれ琴柱(ことじ)で支え音程を変え、演奏する和楽器です。
琴柱の位置によって、高音から低音まで調絃します。
つまり、チューニングする訳です。
西洋音階のドレミではなく、日本音階ってものがあり、それに合わせて調絃するのですが、基本の日本音階のほかに曲に合わせて調子というものがあって、必ずしもいつも同じ音階ではありまん。
まずは、その日本音階を覚えないことには調絃出来ないので、ひたすら耳で覚えます。


楽譜



楽譜は、左写真のように一から十の漢数字と斗(と)為(い)巾(きん)の字が並んでいて、記号なんかもあります。
楽譜は、縦に読みます。
初めて見る方には、なにがなんだかわかりませんよね。
でも、案外単純です。






基本の演奏方法は、右手の親指・人差し指・中指の3本の指に爪をつけて琴柱の位置より右側を弾きますが、爪をつけずに弾く場合もあります。
また、左手も使いますよ。
左手は、琴柱の位置より左側を押さえて音を半音あげたり、押さえたり放したりして音響きを変えたりします。
 ほかにも、いろいろなテクニックはありますが、説明が難しいので省略します。


久しぶりに箏を出して調絃をしたので、これから少し練習しようかと思います。
自慢できる腕前でもないので、お聞かせ出来ない事を幸いに、今日はここまでで失礼しておきます。

みなさんも、もし筝を聴く機会があったら、ぜひ、耳をかたむけてみてくださいね。





2011年7月22日金曜日

私の好きなもの(Ⅲ) 時代箪笥

仙台箪笥

時代箪笥を御存じですか?
簡単に言うと古い和箪笥の事なんですけどね、私は、この古箪笥に恋しちゃったんです。
小さな骨董は、若い頃から自分好みの物を少しづつ集めていたんですけど、箪笥となると置き場所が問題です。
それよりなにより、欲しいからといって簡単に買える値段でもありません。
でも、手の届かない高嶺の花だから、どうしても欲しくなるものなのですよね (^_^;)                   





仙台箪笥

初恋は、仙台箪笥(上写真・写真右)
欅の美しい木目、見事な細工の飾り金具、重厚な引手。
ひと目で恋におちたけど、あまりに高価で、一旦はあきらめま
した。
でも、どうしてもあきらめきれず、翌週も会いに出かけ確信したのです。
彼は、まだそこに居て私を待っていたのだと・・・(@_@;)
恋は勝手な思い込みから始まるのものですから(-。-)y-゜゜゜。




ひとつであきたらないのが、私の悪い癖です。
次に手に入れたのは、左の衣装箪笥。
本来は真ん中に閂があるはずなのですが、欠けています。
そこで、値切り倒して手に入れました。
この箪笥に関しては、どこの生まれか不明なんです。
普通は、形や飾り金具、あるいは引手などで造られた場所や
年代が特定できるのですが、この衣装箪笥は、さっぱりわかりません。


米沢箪笥


たとえ、完璧な姿ではなくとも、氏素性がわからなくても、出会ってしまったからには我家に来る運命だと決めました。

その次は、米沢箪笥(左写真)
仙台箪笥にくらべると少々地味な感じがまた風情があり、
いい感じ。
参ったなぁ、また出会ちゃっいましたよ。


庄内箪笥


その後も、庄内箪笥や松本箪笥と次々買いあさり、給料はすべて箪笥に消えていったのでした。
気づいたら、我が家がまるで古民具博物館のありさま、家中、箪笥だらけになっていました。
また、買いすぎてしまったのです。
深く反省して、3棹手放しました(ToT)/~~~。

 




今は、こんな感じに納まっております。

2011年7月19日火曜日

野菜販売所へ


土曜日の朝は、とても忙しいのです。
寝坊などしていられません<(`^´)>
一週間分の洗濯、掃除、買い物。
やらなければいけない事がいっぱいな
のです。

洗濯物を干し、簡単な朝食を済ませた
ら、取りあえずお掃除はルンバに任せ
て、郊外へ車を走らせます。
JAの販売所へGO!
約25分程で到着、一週間分の野菜・
果物、それに生花を買います。


販売所は、朝から多くの人で混雑しています。
安くて新鮮な野菜をゲットするには、早く行くのが鉄則。
野菜や果物には、栽培された方の名前が記してあり、安心できます。
スイカには糖度も記されているのでハズレはありません。

夏野菜のおススメは、冬瓜におくら、ゴーヤやズッキーニ。
もちろん定番の茄子、きゅうり、トマトにピーマンも買いました。



ということで、その日の夕食です。 (左写真)
メインは鮎の塩焼きと富山の白エビの刺身ですが、冬瓜汁にツルムラサキのお浸し、卵豆腐です。
休日はビールをいただきます(^^)v
 
 私は、ひとり暮らしなので、食べきれない分は冷凍保存。
 保存したおかずは、一週間分のお弁当のおかずにもなります。


日曜日の夕食は、キハダマグロの中落ちの刺身、鶏のキンカ
ン(生まれる前の卵)入りもつ煮、茄子とズッキーニ、ピーマン
の煮びたし、みょうが入りもずく酢、それに前日の冬瓜の冷や
し汁、焼津の黒はんぺん。(左写真)
と、こんな食生活です。





販売所には、生花もいっぱいあります。
市内のお花屋さんの半値くらいで買うことが出来るので、花が大好き
な私は、ついつい買いすぎてしまいます。

花瓶を選び、花を生ける時間は、とても充実しています。
一週間がんばって働いた自分へのご褒美なんです。

私はハウスで育てられた花より、季節が感じられる花を選びます。
どの花も美しいけれど、より自然で身近にある野生に近い花が愛おしいと感じるのです。

ほおずき(写右上)
ヒメガマとひまわり(写真右)

(花瓶は、八百津の風姿窯、水野俊治先生の作品)

2011年7月14日木曜日

私の好きなもの(Ⅱ) 建具


 建具好きって、少し変ですかね?
でも、私は格子戸をこよなく愛しているのです。

京都の町屋とか、古民家とかにあこがれはあっても、実際のところ都会で仕事をしている
以上、今の居住地を離れることは出来ないのが実情です。
かといって、古民家を移築する土地もなければ財力もありません(;一_一)

私は、10年程前に中古マンションを購入しました。
最初のリフォームは、明確なコンセプトもなくて風呂やトイレを新しいものに変えたり、クロス
を変える程度でした。

別段、自宅に不満や不自由もなかったのですが、ある日模様替えしていて思ったんです、
つまらない家だなと。もっと風情のある家にしたいな、時代箪笥の似合う家がいいなって。
そこで、2回目のリフォームを決意しました\(◎o◎)/!。

それから、リフォームに役立ちそうな建具収集が始まりました。
またもや骨董店巡りとネットオークション漁りの日々。
どうも、せっかちで、のめり込む性格なんです(>_<) 


いろいろ集まったところでリフォーム工事に入りました。
私は、以前にインテリアコーディネイターをしていたので、コ
ンセプトさえ明確であればプラン作りは得意分野なんですが、
それゆえ、あれやこれや注文が多く、大工さんにとっては迷
惑な施主だったと思います。



  

洗面所(上写真)やトイレ(右写真)の引戸、開き戸はすべて
骨董店で収集した建具です。
建具に高さを合わせたり、長さや幅を調正したりして、大工
さんも悪戦苦闘してくださいました。


 



大工さんにお願いして、私の大好きな組子欄間(書院欄間
なので普通の欄間より小さい)をはめ込んだ引戸を作って
もらい、キッチンカウンターの下に取り付けました(左写真)

和室の建具は、どうしても千本格子戸にしたくて骨董店を探し廻ったのですが良い千本格
子戸に出会えず、やむなく建具屋さんに特注しました。(一番上写真)超高かった(>_<)
リフォームから3年過ぎましたが、いまのところ居心地に満足です(^-^)。

2011年7月13日水曜日

私の好きなもの(Ⅰ) 切子

 
 マイコレクションのひとつが切子グラスです。
 15年程前から、集め始めました。
 最初のひとつは赤の猪口です。(左写真)
 九州旅行の際、鹿児島のお土産屋さんで買った薩摩切子。
 量販品の安物です。
 その時は、なんの思い入れもなくて、ただ旅行の記念にと
 買い求めました。





 
 骨董市をぶらぶらしていて見つけたのは、グリーンの市松模様に
 カットされた馬上杯です。(左写真)
 これには、ビビッときました(◎o◎)!
 赤やブルーではなくてグリーン、単純な市松模様のカットがレトロで
 モダンな感じ。これはもう買うしかない!
 そんなに古いものでもなさそうだし、薩摩切子や江戸切子といった
 高級品でもないと勝手に決めつけて、値切りましたよ。
 値段交渉のすえ、結構安価で手に入れました(^^)v





 
  それから、私のコレクション癖に火がついてしまいました。
  休日は、骨董店・骨董市、果てはリサイクルショップまで
  探し歩きました。
  その頃は、ただやたら切子グラスが欲しくて、買い求めて
  いました。色が珍しいからとか、値段が手頃だからって、
  中国製の切子まで買ったりして・・・馬鹿みたいに夢中に
  なって数を増やしました。
  今思い返すと、随分失敗しました(;一_一)





ようやく、「なにか違うぞ」と気がついたのは、写真右上の
ショットグラスに出会ってからです。
アールデコ調のレトロな絵柄のカット、戦後昭和のモダン
な香り。
これなんです、私の好みは!!!




  
  もう、やたらめったら集めるのはやめて、今は、好きなもの
  だけ身の回りに置いて愛でている次第です。 
  
  左上写真のロックグラス・右写真のワイングラスは、日常
  使いで、手に馴染んだもの。
  結局、そんなものが心地いいのですよね。



2011年7月12日火曜日

器を買いに



7月9日、多治見の蔵珍窯(ぞうほうがま)の蔵払いに出かけました。
蔵払いとはセールのことなんですが、蔵珍窯では、7月と年末の年2回あります。
 多治見と言えば美濃焼ですが、ひとつの技法にこだわないのが蔵珍窯の特徴で、バラエティ豊かな器がそろいます。 安価ではありませんが、高価でもありません。
でも、私にとっては、ちょっとだけ贅沢品かな?





私のお目当ては、左の写真の絵皿。 
鉄釉で描かれた蟹に一目ぼれ、少々お高いのでセールを待って、やっとゲットしました!(^^)!
どうです?蟹さんの表情がまちまちで素敵でしょ。
5枚セットを買う財力がないので、皿と茶碗を2個づつ買いました。 写真の皿は直径18㎝位の小ぶりの物なのです。
本当はもう少し大ぶりな皿が欲しかったのですが、今回のセールにはありませんでした。
残念(-_-;) 年末のセールに期待します。


 








 こちらも、戦利品です。
 まあ、蟹皿のおまけみたいなもので・・・(*^_^*)
 お手頃値段だったので、つい買ってしまいました。
 赤いもの、好きなんです(*^^)v
 蔵珍窯と言えば、椿の絵付けが有名ですから。











 

 蔵珍窯のお庭に咲いていた夏椿(ナツツバキ)です。
 沙羅双樹とも言います。
 平家物語に出てきますよね。
 「祇園精舎の鐘の音 諸行無情の響きあり 沙羅双樹の花
のいろ盛者必衰のことわりを表す」だっけ?
 朝咲いて、夕方には散ってしまうことから、世の無情を表して
  いるのですよね。
 
 

                ああ、世は無常なり、明日からまた緊縮財政です($・・)/~~~

2011年7月8日金曜日

はじめまして、こでまりです。

この花、知ってますか?
捩花(ネジバナ)といいます。
今頃の季節になると、わりと何処にでも咲いていますよ。
雑草のように小さいから、あまり目立たないけど・・・。

しかし侮ることなかれ、りっぱな蘭の仲間なんです。
かわいいピンクの小さな花がネジのようにグルグルと下の方から
上に向かって咲いていきます。

百人一首に「みちのくの しのぶもじずり 誰ゆえに 乱れそめにし
我ならなくに」という河原左大臣(源 融)の歌があります。
もじずり(捩摺)とは、ネジバナの事です。
なんか、色っぽい歌ですよね。



 源 融(みなもとのとおる)と言えば、かの源氏物語の光源氏のモデルかも?という説があり
 ますよね。 平安のイケメンの心を乱したのは、どんな姫君なのでしょうね(^o^)
 



私は、この花が好きで育てているのですが、鉢植えにすると
どうしても花の色がうすくなってしまうのが残念なんです。
それでも、花が咲けば家の中に入れて眺めて楽しんでいます。
鉢植えでも、きれいなピンク色の花を咲かせる方法があれば
誰か教えて下さいませんか?