2011年12月21日水曜日

葡萄畑の礼拝堂 多治見修道院

多治見修道院
早いもので、気がつけば、もう年末。
今年もあと10日、今週末はクリスマスですね。
皆さんは、どんなふうにクリスマスを過ごしますか?
きっと、家族や恋人と愉しく過ごすのでしょうね。
羨ましいですなぁ、私は今年も山下達郎の「クリスマスイブ」ですよ。
♪きっと、君は来ない~ ひとりきりのクリスマスイブ~♪
って、きっとも何も、待つ相手すらいないのですけどね・・・(~_~;)

葡萄畑

慣れてしまえば、ひとりの聖夜も悪くないものですよ。
ワインを開けて、チキン食べて、ケーキも食べて、ゴロゴロして・・・やっぱ侘しいです(-_-;)

そんなこんな?で、クリスマスも近いので、多治見修道院に行ってきました。
いちめんの葡萄畑に囲まれて、静かに佇む多治見修道院は、昭和5年にカトリック神言修道会の宣教師モール神父によって、建てられた修道院です。

岩窟のマリア像

そして、日本で唯一ワインを醸造している修道院だそうです。
多治見修道院は、地上3階地下1階のバロック様式の木造建築で、建物の床面積は、およそ3,000㎡もある大きな修道院です。
地下室は、ワインの醸造及び熟成、貯蔵庫として使われているそうですよ。
裏庭の木立の中には、岩窟のマリア像が静かに佇んでおられ、ここが宣教師や神学生の修練の場所であることを深く印象づけます。
大聖堂は、比較的簡素な造りですが、聖堂の脇に並んでいる副祭壇には、キリストの生涯を描いたフレスコ画が掲げられています。

私が訪れた日は、私以外に見学者もおらず、パイプオルガンの音が流れる静謐な空間をひとり静かに拝見させていただくことができました。


大聖堂

副祭壇のフレスコ画を鑑賞しながら中央祭壇に向かってゆっくりと歩いていき、キリスト像の前に立ったところで、私は戸惑ってしまいました。
困ったことに、私は正しい礼拝の仕方を知らないことに気がついたのです。
キリスト教徒でもないし、キリスト教系の学校出身でもないので、考えてみたら今まで礼拝の経験がなかったのです。
外国映画で見たように、祭壇の前でひざまずいて十字をきるべきなのでしょうか?
手の指を組み合わせて、「アーメン」と唱えるのでしょうか?




誰も見ている人がいるわけではないのに、あたふたしてしまった私は、慣れないことをする勇気もないので、ただ普通に合掌して、そそくさと祭壇から離れました。
もちろん間違った礼拝だとは承知していますが、手を合わせ敬い祈る気持は、どんな宗教であれ同じだと思うのです。
神様もきっと笑って許して下さるでしょう(^_^;)


ログハウス(研修センター)


それにしても、先回の豊川稲荷の件といい、今回の教会の件といい、無知な自分を恥ずかしく思いました(>_<)
次回は、南山学園出身の姪に礼拝の仕方を教えてもらってから行くことにします。
南山学園といえば、ここ多治見修道院と同じカトリック神言修道会の運営する教育機関だそうです。




私は無神論者ではありませんが、特定の宗教に深く帰依したこともありません。
しかし、寺院に行っても、神社に行っても、教会に行っても、神聖な気持ちになることに変わりなく、その時その瞬間は、真摯な気持で手を合わせます。
おそらく、日本人の8割くらいは、私と同じような宗教観をお持ちだと思います。
キリスト教徒でもない日本人が、クリスマスだのハロウィンだのと騒ぐことは、おかしなことかもしれません。
でも、おおらかな気持ちで宗教に関わるのも悪くはないように思います。



礼拝の仕方も分からないトンチンカンな私ではありますが、多治見修道院の大聖堂に身を置き、キリスト像を前にした瞬間は、身を清められた心地がしました。
罪深き人々よ!懺悔を!なんちゃってね、失礼しました。

では、皆さん、素敵な聖夜を!
少し早いけど、Merry Christmas!






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