御簾を巻上げた状態 |
今年は、なにかと忙しく、住まいの夏支度が遅れてしまいました。
夏支度と言っても、大げさな事ではないのですが・・・(;一_一)
味気のないマンション暮らしのくせに住まいの夏支度なんて、りっぱな日本家屋に住んでいらっしゃる方々には笑えちゃう話でしょうけどね。
マンション暮らしと言えども、ちょっとだけ工夫すれば、それなりに季節の風情を演出できると思うのです。
金魚のタペストリー |
4LDKの我が家には和室がひと間ありますが、床の間や書院があるわけでもなく、クロス張りの味気ないただの和室です。
ひとり暮らしの私には、日常使用することのない無用の部屋ではありますが、そんな和室だからこそ、私なりの方法で夏の風情ある空間に演出します。
毎年、納戸から御簾や夏のタペストリー、花台やのれんを引っぱり出すことから始まります。
まずは、和室の壁に、麻布に涼しげな夏の絵柄が描かれたタペストリーを掛けます。
お気に入りは、金魚の絵柄のタペストリーです。
その下に花台を置き、季節の花を生けたり、香炉などを置いて、ちょっとした床の間の感じに工夫します。
今日は、夏らしく、竹籠に夏の花ケイトウを生けてみました。
窓には簾を |
リビングの南向きの窓には、簾を掛けます。
夏らしい鉢植えを置きますが、葉の色が濃い緑の植物より、若緑の植物の方が、涼しげな感じが演出できますよ。
お次は、風鈴。
なんてったって、夏は風鈴ですよね。
私は、吹きガラスの風鈴よりも、南部鉄の風鈴の音が好きです。
高くて澄んだ音色が涼しさを呼びます。
左の風鈴は、南部鉄風鈴を竹ひご細工の籠で覆った、ちょっと手のこんだもの。
この、手仕事がいい感じでしょ。
御簾を下げた状態 |
次は、和室の建具をはずし、リビングとの境に御簾を掛けます。
御簾は、いいですね。
掛けたら途端に、和の風情を醸し出します。
味気のない和室が、突然、高貴な姫君のおわす御殿のようになりますよ。
上村松園 画 |
なにか、涼しげな感じになれば、心愉しくなりますよ。
はてさて、御簾の向こうにおわす姫君は、夕顔の君か末摘花か?
ご想像にお任せします。
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